【知っておきたい】パミール屋根の塗装は本当にダメ?「おすすめしない理由」と例外的な選択肢 | 船橋の外壁塗装・屋根塗装、屋根工事・防水工事なら美匠へお任せください
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【知っておきたい】パミール屋根の塗装は本当にダメ?「おすすめしない理由」と例外的な選択肢

2026.09.04

「見積もりを取ったら、業者によって『塗装できる』『絶対にできない』と意見が分かれて困っている」

「パミールだけど、予算や今後の住居計画の都合でなんとか塗装で持たせたい」

ニチハのスレート屋根材「パミール」について調べると、ネット上には「塗装は絶対に不可能!」という情報が多く見られます。

しかし、現場を知るプロの視点から言えば、「絶対に100%不可能」というわけではありません。

ただし、「一般的なスレート屋根と同じ感覚で塗装すると失敗するリスクが極めて高い」のも事実です。

今回は、パミールへの塗装が基本推奨されない理由と、あえて塗装を選ぶ場合の判断基準・リスクについて分かりやすく解説します。

1. なぜ「パミールへの塗装はNG」と言われるのか?

塗装をおすすめしない最大の理由は、パミール特有の経年劣化にあります。

ニチハの屋根材「パミール」は、経年劣化によって基材自体がミルフィーユ状にパリパリと剥がれる「層間剥離(そうかんはくり)」を起こすため、基本的に塗装メンテナンスが不可(塗っても基材ごと剥がれてしまう)な屋根材です。

通常のスレート塗装は、塗料の膜を作ることで屋根材を雨水から守ります。

しかしパミールの場合、すでに基材の内部が脆弱化していると、「塗料が剥がれる」のではなく「屋根材の層ごと塗膜がめくれ落ちる」現象が起きてしまいます。

そのため、「安易に通常塗装を施しても数年で剥がれて費用が無駄になる」ことから、多くの専門業者が塗装を断る・おすすめしないという背景があります。

2. それでも「塗装」が選択肢になるケースとは?

では、なぜ「塗装できますよ」と言う業者がいたり、実際に塗装するケースがあるのでしょうか。それは主に以下のような事情がある場合です。

  • 層間剥離がまだ始まっていない(極めて初期段階)

    基材の強度を専門業者が直接・入念に確認し、まだ割れやミルフィーユ化が起きていない状態。

  • 「あと数年持てばいい」という割り切りがある

    「10年以内に家を取り壊す・建て替える」「近いうちに売却・住み替えを予定している」など、長期的な耐久性を求めていない場合。

  • カバー工法や葺き替えの予算をどうしても捻出できない

    雨漏り対策や現状維持のための“応急処置・延命”と割り切って施工する場合。

  • 脆弱部を固める特殊な下塗り材・浸透工法を用いる場合

    一般的なシーラーではなく、基材を固める専用の浸透性強化プライマー等を使用する特殊仕様(※それでも将来的な剥離リスクはゼロにはできません)。

3. パミールを塗装する場合の「注意点とデメリット」

もしパミールへの塗装を検討されるなら、以下のリスクを事前に納得しておく必要があります。

  • 塗装の「施工保証」がつかないことが多い

    塗料メーカーや施工店も、基材自体の自壊リスクを予測できないため、屋根塗装の工事保証対象外となるケースがほとんどです。

  • 作業中の踏み割れリスクが高い

    職人が作業で屋根に登った際、体重がかかるだけでパキパキと割れてしまうことがあります。

  • 長持ちは期待できない

    カバー工法なら20〜30年の安心が得られますが、パミールの塗装はあくまで「数年の延命措置」と考えるのが無難です。

4. 状況に応じた最適なメンテナンスの選び方

工法 向いているケース メリット デメリット
塗装工事 あと5年程度持たせたい、将来の解体が決まっている、初期費用を最少にしたい 費用が最も安い 数年で剥がれるリスクがある、保証が出ないことが多い
カバー工法(重ね葺き) 今後15〜30年長く安心して住み続けたい(下地の腐食がない場合) 廃材が出ず工期・費用を抑えて長期防水ができる 塗装より初期費用がかかる
葺き替え工事 既に雨漏りしている、下地(野地板)が傷んでいる 下地から完全に新品になり耐震性・安心感が最高 撤去・処分費がかかり最も高額

まとめ:我が家にとって「塗装」が正解かどうかは現地診断次第

パミールだからといって、必ずしも今すぐ高額なカバー工法や葺き替えをしなければいけないわけではありません。

大切なのは、「現在の屋根の劣化度合い」と「今後その家に何年住み続ける計画なのか」を照らし合わせることです。

「本当に塗装で大丈夫な状態なのか?」

「カバー工法にした場合の差額はどれくらいか?」

悩まれた際は、双方のメリット・リスクを誠実に説明してくれる専門業者に、まずは現状の屋根診断を依頼してみることをおすすめします。

現場調査・見積り無料で承ります。

一度ご相談ください!

この記事を書いた人
細萱 寛人
代表取締役社長

2002年に塗装職人としてキャリアをスタートし、業界歴は20年以上。
一級建築塗装技能士・外壁診断士の資格を保有し、これまでに累計3,000件以上の外壁・屋根塗装を手掛けてきました。
塗料の耐候性や地域特性に応じた施工提案を得意とし、現場で培った実践的な知見をもとに、分かりやすい解説を心掛けています。

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